この記事では、ヒラ社員の理学療法士が480万円+利息の奨学金を7年で返し終わったあとに思ったことを紹介します。
働き始めたときはから奨学金という借金を背負っているのは気が重いですよね。
早く返し終わって身軽になりたい!そう思って私も早期返還に乗り出し、無事7年で返還が終わりました。
けれど、その結果は意外と身軽じゃなかった、という現実が待っていました。
もくじ
480万円の借金を背負って理学療法士生活スタート
私は日本学生支援機構の第2種奨学金、つまり利息付の奨学金を借りて専門学校に行きました。
借用金額は年間120万円。4年間借りたので、480万円+利息の借金を背負って理学療法士として働き始めました。
PT1年目は仕事に慣れることや同期と遊ぶことに夢中になっていて、リレー口座を設定し終わったあとは奨学金の存在は忘れていました。
1年経っても奨学金の残高が全然減ってない!?そのときの母親の助言
PT2年目のある日、日本学生支援機構から手紙が届きました。1年間の返済金額と、残高のお知らせの手紙です。
どれだけ減ったかな~と気楽に覗いてみると・・・え、全然残高減ってなくない!?
手紙をよくよく確認すると、月々の返済金額が2,6000円程度。単純計算で2,6000円×12ヶ月=1年で31,2000円の返還。
ざっくり480万÷31万=15.4…返し終わるの15年後!?
これは悠長に構えてる場合じゃねえ!と焦っているとき、母親が「そんなん放っておいたら知らんうちに返しおわってるで」と。
いやいやいや、こんな大金の借金、放置できるわけない!
早速、月々の返済金額を変更すべく日本学生支援機構に電話をしました。
奨学金は繰り上げ返還がお得と教えてもらう
意気込んで日本学生支援機構に「返済金額を上げたいです!」と電話すると、電話の向こう側の人が親切に教えてくれました。
曰く、「繰上げ返還だと繰り上げた回数分は利息がつかないので、月々の返還金額を上げるより繰上する方がいいですよ」とのこと。
ちゃんと日本学生支援機構のサイトに載ってました。
第二種奨学金の場合、その繰上にあたる期間の利息はかかりません。日本学生支援機構:繰上返還例
なるほど・・・じゃあ貯金増やして繰上返還するぞ!
と、再度意気込んで、自分の給料(当時はPT2年目で手取り20万を切っていました)と相談して、1年で100万返還を目標に貯金に励みました。
返還が終わった!!だけど新たな不安が残った!?
結局、返還が終わったのは理学療法士になって7年目の4月でした。
その間に1人暮らしを始めたり、お金のかかる趣味(登山)を始めたりしたので、予定より大幅に遅れたものの、借金がなくなった、自分の力で大金(私の感覚では)を返し終わった充実感にしばらくは浸っていました。
だけど、30歳を過ぎてしばらくすると、貯金額の少なさに不安を感じるようになりました。
この頃の私の手取り額は22万(住宅補助金含め)だったので、決して給料が高いわけではないけど、すごく低いわけでもないのに・・・なんで??
と、ここで奨学金の存在を思い出すわけです。
繰上返還をせずに設定された金額だけで返還していたら、
31万×(15年-8年)=217万がまだ手元に残っていた計算。
今の貯金額+200万あれば、今ほどの不安はなかったはず・・・。
母親はやはり偉大だった。助言通りにしておけばよかったと実感
母親に急いで奨学金返さずに手元においておけばよかった、とグチると
「せやろ~。あんなん金利知れてるんやから、放っておけばよかってん」
金利・・・!まったくそんな観点なかった・・・!
私が返還を始めたときの年利は0.8%なので、今の感覚でいうと結構高いなと思います(楽天銀行やイオン銀行で、条件を満たせば普通預金金利が0.1%になるのがウリになるご時勢ですから)。
とはいえ、奨学金返還に躍起になっているあまり予定外の出費に対応できず、消費者金融から3~18%の金利でお金を借りるリスクを考えると微々たるものです。かなり極端な例ですが。
あと資産運用、投資をするにしても、種銭がなければできませんしね(私は今この状態です・・・)。
なんにせよ、インフレリスクはあるものの、手元に流動性のあるお金を持っておくことのメリットは大きいと実感しています。
まとめ
この記事では『理学療法士なら奨学金返還はわりと簡単だし繰上返還がお得。だけど金利を考えたら急いで返還しなくてもよかった』という私の実体験を紹介しました。
がむしゃらに返還しても、得られるのは満足感だけです。さらにそのあとに残ったのは貯金額の少なさという不安・・・。
返還も計画的に!