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「これからの時代にどう生きる」理学療法士協会会長かく語りき。将来が不安なヤマダはどうする?

PT協会 会長 かく語りき

PT-OT-ST.NETにある動画を見ました。

【動画配信】「これからの時代にどう生きる」日本理学療法士協会 会長半田登一が語る|PT-OT-ST.NET

私は理学療法士協会はすでに退会しているので、協会としてどんな活動をしているのかサッパリ知りません。

(なんせ新人教育プログラムも終わらせず退会したので・・・)

情報収集のためにPT-OT-ST.NETを開いたらこの動画がトップにあったので、協会が理学療法士の社会的な立場をどう考えているのか、どうしていきたいのかを知るのに良い機会かと思って見てみました。

この記事ではその所感を述べたいと思います。

所感なので、私的な偏見も含まれています

動画の概要

ざっくり言うとこんな感じでした。

2040年まで

  • 2040年まで65歳以上の高齢者は増える
    →介護予防も国が推進しているし、2040年までは理学療法士は需要がある

2040年以降

  • 高齢者は減っていく一方で、新卒の理学療法士は推定就職競争率は1.6倍
  • 新人でもベテランでも診療報酬の単価は一緒
    →既存理学療法士のリストラもありえる→新卒だけの問題じゃない
  • 理学療法士が地域保健だけでなく、その他の保健に介入できるよう働きかけるべき
  • そのために理学療法士法を変えよう
    (『医師の指示の下に理学療法を行うことを業とする者』『身体に障害がある者に対し』など)
  • 法律を変えるには政治力が必要だ→理学療法士の政治家を出そう
  • 田中まさしをよろしくお願いします!

【悲報】『ただし平均年収は低い』にはノーコメント

googleで『2040年問題』で検索すると1番最初に出る記事がこちら
社会保障の2040年問題、現役1.5人が高齢者1人を支える困難さ | 公益社団法人 日本経済研究センター

『現役1.5人が高齢者1人を支える』

震え上がりますね。

こういう状況において、動画では週刊ダイヤモンドの『医療系職種の2040年需要予想(2018年現在との比較)』という特集?を元に、2040年まで理学療法士の需要は増えていくと言っています。

理学療法士の需要が増える理由も説明していますが、そのスライドにあるただし、平均年収は低い』に関してはノーコメント

華麗にスルー。

仕事はあるから大丈夫!心配すんな!っていうことでしょうか。

社会保障費削減が進められる中、そりゃ年収がそうそう上がるとは思ってません。

そこには触れない一方で、「(理学療法士は)やりがいのある仕事。そしてそのやりがいのある仕事を一生やったら子供をちゃんと大学にやれて、そして最後に家の一軒ぐらい立つのが当たり前じゃないですか。それを実現するにはどうしても政治の力が必要です」と仰っています。

政治力がない今、現状の年収の低さは仕方がないということ・・・?

【朗報?】訪問リハビリテーション事業所が開設しやすくなる?

一方で朗報のようなものもありました。

2019年6月にあった未来投資会議の『新たに講ずべき具体的施策』に記載された項目です。

東日本大震災の復興特別区で活用されている訪問リハビリテーション事業所に係る特例措置が現行計画上今年度末に期限を迎えることを踏まえ、特別区の復興・介護サービスの提供状況を踏まえたニーズも確認し、利用者の視点から有効性と安全性を引き続き確保した上で、被災地以外の全国的なニーズを確認しつつ、医療機関等以外による訪問リハビリテーション事業所設置の特例措置の取扱いについて検討し、関係団体の意見を踏まえ、年度内早期に結論を得る

長い!!

つまり医師の配置が定められていないところでも訪問リハビリテーション事業所を開設できるよう検討しましょうってことです。

現状の制度では、医療機関等でしか訪問リハビリテーションは開設できないから、それを補う形で訪問看護ステーションから訪看I5でリハビリを提供しているところが多いわけです。

でも訪問リハビリステーション事業所が開設できるなら、訪問看護じゃなく訪問リハビリでやりたいですよね。訪問リハビリの方が単価が高いですし、訪看I5に対する風当たりも大分強くなってきました。

しかしながら、こんな記事もあります。

関係団体強い。

理学療法士の政治家を出すということには賛成

私はこの動画を2回見ています。

1回目に見終わった後、印象の大半が『田中まさし』だったからです。
(2回目はメモを取りながら見ました)

それぐらい協会は理学療法士の政治家を出すことに血眼です。

なぜなら

  • 日本の理学療法士および作業療法士法は、昭和30年の背景を元に昭和40年に作られたもので古い(『医師の指示の下に理学療法を行うことを業とする者』『身体に障害がある者に対し』など)
  • 世界理学療法連合が定めている理学療法の定義と乖離がある
    →職域がリハビリテーションだけに留まらない。ヘルスプロモーション、予防なども含まれる
  • それを是正する(法律を変える)ために理学療法士の政治家、政治力が必要

ということだそうです。

私もこれには賛成です。

理学療法士の職域を広げていくには、政治力はどうやったって必要です。利権争いですからね。

理学療法士が増えているとはいえ、医師、看護師と比べると断然少ないのでなおさらです。

※政治力が必要という意見に賛成しているだけで、田中まさしへ投票することを勧めているわけではありません。ご自分の信念に従って投票してください。

※超余談ですが、『NHKから国民を守る党』から医師が出馬するんですね・・・。

所感まとめ:2040年までに逃げ切りたい

会長が言われていることはもっともなんですが、今の段階でまだこれを言っているのであれば、果たして2040年までに成果が出るのかなという感想です。

「協会に所属してないやつが偉そうに言うなよ」と言われたらそれまでですが。

私は将来が不安なので、2040年までに逃げ切りたいと思っています。

逃げ切るというのは言葉が悪い?ですが、理学療法士を辞めるということではなく

  • 給与所得以外の収入を作って
  • 資産を増やし
  • なるべく自由に近づく

ということです。

とりあえず当面は記事を書き続けてブログを育てながら、こつこつ積立NISAを続ける所存です!